ばね指の注射でケナコルトとは?
ここでは、「ばね指の注射でケナコルト」についてお話します。
ばね指を患っていて、なかなか治らず、炎症が悪化してしまうと、
患部を安静にする保存的療法では対応しきれなくなることがあります。
手が腫れるなどの重症化をしてしまった場合、痛みもあるでしょうし、
日常生活や仕事に非常に不便ですよね。整形外科を受診している場合は、
医師からステロイド剤の注射や手術を勧められるでしょう。
今回は注射によるばね指の治療についてご紹介します。
ステロイドってそもそも何?
ステロイドとは副腎と呼ばれる臓器から作られる副腎皮質ホルモンの一つです。
副腎は、尿を作る臓器である腎臓の上に位置しており、
副腎から分泌されるホルモンは血圧の調節や免疫など
体の機能を調節するさまざまな働きがある私たちの体には非常に重要なものです。
ステロイド薬は、そのホルモンの力を借りて、
炎症を抑えたり、時に人工的に免疫を抑制させるために使用されます。
ホルモンは少量でもその効果は絶大であり、
使用に当たっては医師との綿密なコミュニケーションや
治療への理解が必要であると考えられます。
一般的には、ステロイドと聞くとなんだか副作用が怖いな、
と思う方が多いですが、副作用がある代わりに、
適切に使用されればとても治療効果が大きいとされています。
また、ばね指で行われる腱鞘内への局所的なステロイド注射は、
血液中や内服するタイプのステロイド薬を用いた治療より
副作用のリスクは低いと知られています。
ばね指治療のためのケナコルト注射
ばね指の治療で使われるステロイド薬の名前で、
ケナコルトという薬を耳にしたことがある方は多いでしょう。
ケナコルトはとても優秀なステロイド剤で、
他の薬剤でな実現できなかった薬効が一度の注射で得ることが出来ます。
世の中には次々と新しい薬が出てきますが、
現在ではケナコルトが局所的なステロイド注射に用いる薬としては
一番優秀と言っても過言ではありません。
ケナコルトは注射した箇所に長くとどまることが出来るため、
継続的にステロイド薬の効果を得ることが可能なのです。
しかし、ケナコルトは非常に強力なため、使用量を誤ると副作用が現れます。
医師と治療に関する情報をしっかりと共有し、治療にあたることが大切です。