ばね指で注射の副作用とは?

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ここでは、「ばね指で注射の副作用」についてお話します。

 

ステロイドを使用した治療には、ステロイドと聞いただけで
拒否反応を示す患者さんもいらっしゃいます。
なぜステロイドは嫌われるのでしょうか?

 

それは、ステロイドの使用は癖になりやすいとか、
副作用が怖いという評判が広がっているためでしょう。

 

しかし、これらのステロイドに関する知識は、内服型のものや、
外用薬に関するものがほとんどで、腱鞘内に注射するステロイドについては
あまり知られていないことが現状です。

 

そこで今回はばね指の治療で起こりうるステロイド注射の副作用についてご紹介します。

 

ステロイドで起きる副作用とは?

 

まず、ばね指の治療で行うステロイド注射は炎症が起きている患部に直接注射をする、
腱鞘内注射と呼ばれるものです。

 

腱鞘の中にはあまり血管も集まっていないため、
他のステロイドを用いた治療より副作用が少ないとされています。

 

しかし、副作用のない薬はないので、使用にはやはり細心の注意が必要です。
では、ばね指の治療でステロイドを用いた時に起こる可能性のある
副作用はどんなものがあるのでしょうか?

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まず、一番よく知られているのが色素の変化です。
注射を行った周辺が白くなることがあります。

 

また、ステロイドにはたんぱく質を分解する作用があるため、
あまりステロイド注射を繰り返すと、屈筋腱や靭帯性腱鞘そのものがもろくなり、
ばね指を繰り返し再発してしまうという場合があります。

 

何度も繰り返すと腱断裂まで起きることもありますが、
数回の治療ではそこまで心配する必要はありません。

 

腱鞘内だけでなく、周辺の組織、例えば皮膚でもステロイドは吸収されるため、
皮膚がざらついたり、突っ張る感覚を覚える人もいます。

 

ステロイド注射でばね指は治るのか?

 

ステロイドの注射をばね指の治療で行うのは、ばね指を治すために、
まず炎症を鎮め、痛みを取り除くという効果を期待しているためです。
つまり、注射を打っただけではばね指を完治したことにはなりません。

 

ばね指を治すためには、患部の安静、
さらに指の酷使や使い方を改善することが必要です。

 

注射によって痛みが取れたからと言って、以前と同じように指を使っていれば、
すぐにばね指を再発してしまいます。ばね指の治療には時間がかかります。

 

まずは、痛みと炎症を取り除き、その後、マッサージなどで
周辺の筋肉の緊張を緩和することや、

 

手の筋力をつけることで指や手の使い方を改善しなければ、
ばね指の本当の意味での完治にはなりません。

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