ばね指の注射後に腫れる時とは?

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ここでは、「ばね指の注射後に腫れる時」についてお話します。

 

ばね指の治療で行う注射はステロイド薬と呼ばれます。

 

炎症を起こしている患部である腱鞘に直接、注射を行う治療は痛みを伴いますが、
ステロイドが上手く患部に送られれば、
一度の注射でも炎症による痛みをかなり改善することが可能です。

 

今回は注射後の経過についてご紹介します。

 

ステロイド薬の効果とは?

 

ステロイド薬はばね指の原因である屈筋腱と靭帯性腱鞘の炎症を抑える役割があります。
炎症によって腫れ、腱が腱鞘の間をスムーズに通れなかったものが、
ステロイドの効果で痛みをとるっ事と同時に、指の動きも改善されます。

 

ステロイド薬には大別すると2種類あり、
水溶性ステロイドと懸濁性ステロイドがあります。

 

水溶性ステロイドは生体に吸収されやすく、
注射後に腫れたりすることはほとんどありません。
しかし、効果の持続性には劣ります。

 

一方、懸濁性ステロイドは薬剤内に結晶が残っている薬で、
生体への吸収が痛みを伴ったり、腫れることがあります。

 

しかし、時間をかけてゆっくりと効き目が得られるため、
水溶性ステロイドに比べて効果が高いように体感される患者さんが多いようです。

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どちらを使用するのかは医師の判断によりますので、
治療に関しては主治医とよくコミュニケーションをとることが望ましいでしょう。

 

注射後の経過

 

ばね指の治療では、腱鞘の中に直接、ステロイドを注射し、
それが周辺の組織に吸収されると炎症が治まるとされています。

 

その効果は早い人は施術の直後から痛みの改善が見られ、
遅い人は炎症が治まるまでに数日を要することもあります。

 

痛みや腫れに関しては、注射の仕方にもよりますが、
ステロイド薬に微量の麻酔薬を混ぜて注射する場合などは、
しばらく手のしびれを感じることがあります。

 

また、注射後にばね指に伴った痛みが改善されない場合は、
2週間以上の間隔を空けて、再度、注射を施す場合があります。
他に、腫れに関しては使用するステロイドの種類により異なります。

 

特に腫れがあるとされているのが懸濁性ステロイドです。
懸濁性ステロイドに含まれる結晶は、
体内に吸収されるときに炎症を引き起こしてしまうのです。

 

そのため、注射の後に腫れを伴うことがあります。
しかし、懸濁性ステロイドの良いところは薬の持続性が長く、
薬の力価が低くても効果が高いことです。

 

そのため、直後の痛みや効果が現れるのに多少時間がかかっても、
長い目で見るとばね指の治療には効果的とされています。

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