ばね指の症状が朝だけの時とは?
ここでは、「ばね指の症状が朝だけの時」についてお話します。
ばね指にかかった人の多くが感じる症状は、
朝起きたときに指が固まってしまって動かないという症状です。
ばね指では、このように固まってしまった指を無理に伸ばそうとしたり、
急にマッサージを行うと、かえって症状を悪化させてしまいます。
今回は、朝にだけでるばね指の症状と対処法をご紹介します。
ばね指になると、朝、指が動かない?
ばね指とは、指の曲げ伸ばしを行う屈筋腱と靭帯性腱鞘の滑りが、
腱鞘内で起きた炎症により妨げられることで起こります。
特に朝、指が固まってしまって動かないという症状を覚える患者さんが多くいます。
これは寝てる間に気付かず指を強く握りしめてしまうことで起きています。
起き抜けに寝ぼけたまま伸びをするとき、誤って無理に手を広げてしまうと、
炎症部分が無理に靭帯性腱鞘の間を通り抜けるため、痛みが生じます。
また、その痛みを鎮めようとマッサージをすることや、
慣らそうと指の曲げ伸ばしを無理やり繰り返すと、
炎症をさらに悪化させてしまいます。
このような状態が毎朝、日常化してしまっている場合は要注意です。
無理やり伸ばそうとはせず、少し様子を見て、
自然と指が動くようになるまで待つ方が良いでしょう。
いくら待っても動く気配がない場合、無理やり伸ばさず、
ゆっくり様子を見ながら伸ばしてください。
朝のばね指の症状への対処法
朝に起きるばね指の症状を改善する一番の近道は、
夜、寝ている間に手を握り締めてしまうのを防ぐことです。
整形外科を受診すれば、患部を固定する固定器具を用意してもらえます。
ばね指の治療は患部の安静が基本なので、夜間の固定は重要です。
とにかく腱鞘内の炎症を悪化させない、
炎症を鎮めることが出来なければばね指は治りません。
可能であれば日中も患部を安静にしておくことが大切ですが、
手を使わない生活はなかなか難しいので、
出来る限り夜間だけでも固定器具を使うことが治るための第一歩です。
医師の判断で治療のためのマッサージなどが施される場合もありますが、
自己の判断で温めたりマッサージを行わないようにしましょう。