ばね指で妊婦の原因と治療とは?
ここでは、「ばね指で妊婦の原因と治療」についてお話します。
ばね指は女性の方が男性よりもかかりやすい病気です。
その理由は、女性の方が男性よりも指先を使った家事や手芸を行うことが多いことに加え、
女性は筋力が弱いために指先に偏った力の入れ方をしてしまうなどの原因が考えられます。
また、ホルモンのバランスが変わる時期、
例えば妊娠中、出産後、更年期にも発症しやすいことが知られています。
では、妊娠中にばね指になってしまった場合どのように対処すればよいのでしょうか?
妊娠中に指の曲げ伸ばしがしづらくなる?
妊娠中は何かと、日ごろの体調変化にも気を付けている妊婦さんが多いですよね。
また、だんだんとお腹が大きくなって寝ている間も身動きがあまり取れなくなるなど、
体のサイズの変化に戸惑うこともあるでしょう。
そんな時に起きた直後だけ、指が動かなくなったり、
指の曲げ伸ばしが出来なくなると不安になってしまいます。
ばね指はホルモンの量が急に変わる妊娠中や産後に発症することがあり、
赤ちゃんには影響がないものです。
生活上、痛みを感じるなど不快なこともあるため、
整形外科を受診することをお勧めします。
また、妊娠中だけでなく、産後はホルモンバランスの変化に加え、
慣れない赤ちゃんのお世話で腱鞘炎やばね指を発症する人、悪化させてしまう人がいます。
赤ちゃんが生まれた後はなかなか自分の病気を病院で見てもらう時間が
作りにくくなってしまうため、妊娠中に自覚症状がある場合は、
早めに医療機関を受診しておきましょう。
妊娠中のばね指の治療法
ばね指の治療の基本は、患部の安静です。
しかし、あまりにも炎症がひどい場合はステロイド剤の注射が施される場合もありますが、
妊娠中はステロイド剤の使用はできないため、
治療のほとんどが固定による安静と経過観察です。
炎症が激しい場合は、妊娠中でも服用できる漢方を飲んで、
炎症を鎮める治療を行う場合もあります。
産後の赤ちゃんのお世話で、手を使うことが多くなるため、
悪化させないためにも、出産前に整形外科を受診しておいた方が良いでしょう。
また、ばね指はリウマチの初期症状としても現れることがあるため、
早めの診察が重要になります。
血液検査によりリウマチと診断されても、
妊娠中や授乳中は投薬による治療が出来ないため、
経過を観察し、治療できる時期になったら、本格的な治療を受けることになります。